突然ですが、海外旅行に行くときの通信手段は何を使っていますか?
わたしは今年行ったタイ旅行で確信しました。
安くて便利な「プリペイドSIM」が一番だと。
ただ、まだまだ知名度は低いプリペイドSIM。そこで今回は、購入から実際に通信ができるようになるまでの手順を解説します。
プリペイドSIMがお薦めな理由
安くて通信料がたっぷり
地域にもよりますがレンタルWiFiルータやキャリアのローミングに比べて総じて割安です。
例えばタイで使えるこちら
7日間利用し放題で、2.5GBまで4G/3G通信に対応、それ以降は2Gで接続
さらに電話番号がついていて、100分の無料通話までついています。
それで値段が1000円ちょっと。プリペイドSIM以外の方法だとどうがんばっても5000円はかかることを考えるとめちゃくちゃ安いです!
料金が前払い
プリペイドSIMの場合は事前に料金を支払っています。つまり、どのような使い方をしても金額が追加で発生することはありません。
反対に普段のスマホとSIMをそのまま使う場合、料金は後払です。つまり、帰国後に携帯キャリア(docomo,AU,softbankなど)に海外での利用料を支払うということ。事前にしっかり料金プランを確認しておかない思わぬ高額請求となる可能性があります。
また、レンタルWi-Fiの場合は借りているルーターを壊すと10000円以上の弁償代がかかります。
普段のスマホを普段の使い方でそのまま使える
一度設定を済ませてしまえば使い方は普段と全く変わりません。レンタルWiFiの場合、都度WiFiに接続するのが手間でしたがそのような点がなかったのが地味に嬉しかったです。
プリペイドSIMを使うための手順
プリペイドSIMを使い始めるまでの間にいくつかの「つまずきポイント」があります…
ウェブ上には「アクティベートは自動でできた!かんたん!」みたいな書き込みもありますが、実際には自分で行わないといけない手続きもあります。その辺りを含め、分かりやすく説明しますね。
端末(スマホ)を用意する
スマホをドコモやau、SoftBankなどで契約をしていて、SIMフリー端末と聞いて心当たりがない人は、事前にSIMロック解除手続きが必要です。SIMロック解除手続きを行うことで、端末でプリペイドSIMを使うことが出来るようになります。
各社ともホームページ上でSIMロック解除の手続きが可能です。キャリアのショップ(ドコモ/au/SoftBankショップなど)に持っていき「SIMロック解除をしたい」と告げても手続きをしてもらえます。
プリペイドSIMを用意する
次にSIMカードを用意します。到着後に現地で買う場合には窓口が混んでいたり、ぼったくりにあう可能性があるため、日本で先に購入した方が安心です。
プリペイドSIMは滞在先の国が対象になっているSIMを選ぶようにしましょう。また、電話番号がほしい人は通話がついているタイプのSIMを選ぶといいでしょう。
アクティベート(開通)する
開通処理は日本でできる場合と現地でしか行えない場合があります。開通を行うと有効期間のカウントが始まってしまいます。
あまりにも早くアクティベートをすると、いざ海外に着いたときには有効期間切れに…なんてことにもなりかねないので、日本での開通は出発の前日に行うのが良いでしょう。
開通手続きのためには大きく2つのステップを踏む必要があります。
APN設定
携帯電話が電波をつかむための設定のこと。プリペイドSIMの説明書などにAPNの設定方法が記載されています。APNの登録は日本でもできます。現地についた後にあらかじめ登録しておいたAPNに切り替えることで通信が開始されます。
PIN認証
端末が盗まれたものではないかの本人確認のために求められるパスワード入力のこと。SIMロック解除した端末の場合に入力が求められるケースがあります。いつ発動するかはキャリア(docomo、au、softbank)しだい。パスワードはSIMロック解除手続き時のメールや申込書などにのっています。
地域ごとおすすめプリペイドSIM
最後に地域ごとにおすすめのプリペイドSIMを載せておきますね。
紹介するのは全SIMサイズに対応しているSIMカードです。
ヨーロッパ
対応地域:オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、香港、マカオ、ブラジル、フランス、ドイツ、スイス、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダ、ベルギー、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、オーストリア、デンマーク、アメリカ(グアム・サイパンは対象外)、インドネシア、イスラエル、チェコ、アイスランド、アイルランド、ポーランド、ハンガリー、エストニア、リトアニア、ラトビア等
アメリカ
アジア
対応地域:韓国・台湾・シンガポール・オーストラリア・インド・ラオス・香港・マレーシア・マカオ・フィリピン・カンボジア・ミャンマー・ネパール
主要観光地カバーのSIMカード(設定に自信がない人向け)
こちらは格安スマホ業者のmineoが展開するプリペイドSIM。ちょっと割高ですが、日本で開通が可能でサポートも受けられるため設定が自分でできるか不安な方にはおすすめです。主要観光国の90%で通信が可能なので通信エリアには心配はないでしょう。
SIMには色々サイズがあります。そんなこと言われてもよく分からない人も多いと思いますが、安心してください。上記のSIMカードはすべてのSIMサイズに対応しています。
自分のスマホにあったサイズでSIMカードを切り抜きましょう。
設定方法に困ったときには
空港のwifiを活用する
多くの空港でフリーWiFiが利用可能です。ネット環境につなげられれば助けを求めたり設定方法を調べることができます。
プリペイドSIMのキャリア窓口があるか確認する
SIMによっては販売窓口が空港にあるケースも。設定方法の案内を直接受ければ問題は解決するはずです!